StrapDisplays:バンド部位にディスプレイとタッチテクノロジーが組み込まれた新しい時計

[CHI’20] Watch+Strap: Extending Smartwatches with Interactive StrapDisplays [1]

スマートウォッチは最近広く採用されていますが、その入出力スペースは画面サイズによってかなり制限されています。

ドイツのドレスデン工科大学の研究チームが、StrapDisplaysと呼ばれるディスプレイとタッチテクノロジーが組み込まれたインタラクティブな時計バンドを開発し、その研究成果を2020年度のCHI会議に寄稿しています。

論文中では、StrapDisplayの物理的なデザインスペースを紹介した後、通常の時計機能とディスプレイにStrapシステムを加えることで、スマートウォッチとストラップを組み合わせる方法を探っています。具体的には、有望なコンテンツの配信、対話手法、使用法の種類、表示の役割を考慮した複数のインターフェイスの概念を提案しています。たとえば、ストラップは時計アプリを充実させ、視覚化を表示し、一目でわかるフィードバックを提供したり、閉塞の問題を回避したりできる、としています。

さらに、3つのStrapDisplayプロトタイプと柔軟なWebベースのソフトウェアアーキテクチャを組み込んだモジュール式の研究プラットフォームを提供し、私たちのアプローチの実現可能性を示したと主張しています。

本論の序盤部分にかかれているStrapDisplayの物理スペースの定義方法はウェアラブルデバイスを制作する上で非常に参考になるステップだと思いますので、ご興味がある方はぜひ。

[1] : Klamka, K., Horak, T., & Dachselt, R. (2020, April). Watch+ Strap: Extending Smartwatches with Interactive StrapDisplays. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-15).

URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376199