物理インターフェースを透明にする方法とは

[UIST 2016] Changing the Appearance of Physical Interfaces Through Controlled Transparency

「ACM Symposium on User Interface Software and Technology」、通称UISTと呼ばれるユーザーインターフェースに関する年次会議の2016年度で報告された内容です。

本論文では、透明度を制御することで外観を変える物理インターフェイスを提案しています。これらの透明度が制御された物理インターフェイスは、光学的な外観による通信で十分なアプリケーションに適しています。それらは数ミリ秒以内に知覚された形状間を遷移し、機械的に動く部品を必要とせず、ほとんどエネルギーを消費しません。透明性が制御された1枚のシートをレーザーで切断して折り畳むことにより、個別に制御可能な部品を使用して3D物理インターフェイスを構築します。電気接続は表面に刻まれており、個々の部品を配線する必要はありません。

本論文で提案しているプロトタイプからもわかるように、現在の形を変えるインターフェースを補完するものになる、と著者らは考えているようです。論文中で提案しているインターフェイスは、見かけ上の穴を開けたり、オブジェクトを入れ子にするなどのユニークな利点があり、設計スペースを特徴付けることにより、透明度が制御された物理インターフェイスの利点を探っています。2つのアクティビティインジケーター、遊び心のあるアバター、動的な外観のランプシェードの4つの物理プロトタイプを紹介しており、User Interface観点では応用性が高い技術となっています。同時に、なぜ透明になることが重要かについてもDiscussion部分に記載があり、考察度が高い論文です。

[1] Lindlbauer, D., Mueller, J., & Alexa, M. (2016, October). Changing the appearance of physical interfaces through controlled transparency. In Proceedings of the 29th Annual Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 425-435). ACM.

URL:https://dl.acm.org/citation.cfm?id=2984556