スマートジュエリーのデザインには、快適さ、人間工学、ファッショナブルさ、双方向性、機能性などの多くのレイヤーがあり、複雑なデザインプロセスを作成するため、フォームの探索が困難になります。
タンペレ大学らの研究チームが、非スマートジュエリーの検討から抽出した7つのデザインパラメータ(手足、素材、グリップ、ファスナー、装飾、配置、フォルム)から着想を得たスノーフレークのデザインプロセスおよび実装された3つのアプリと設計概念についても報告、その成果を2021年度のCHI会議に寄稿しています。
スマートジュエリー制作のデザイン課題を克服するために、さまざまなウェアラブルプロトタイピングツールが開発されてきていますが、通常はテキスタイルベースであり、スマートジュエリーのデザインを対象としていないものが多いとしています。
このギャップを埋めるために、1)デザイナーがさまざまなジュエリーの形を探求できるようにする、2)革などの外部素材を組み込む、3)柔軟なコネクタで体の部分にフィットするフォームファクタを作成することで、既存のツールとは異なるスノーフレークを開発したとしています。
Snowflakesを使えば、スマートジュエリーの視覚的表現、相互作用のモダリティ、従来の素材と計算素材の融合という点で、ウェアラブルコミュニティに貢献するとしています。
[1] : Buruk, O. O., Genç, Ç., Yıldırım, İ. O., Onbaşlı, M. C., & Özcan, O. (2021, May). Snowflakes: A Prototyping Tool for Computational Jewelry. In Proceedings of the 2021 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-15).URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3411764.3445173