今回紹介するのは流体チャネルを利用したインタラクティブな材料の新しいコンセプトとアプローチです。
MIT Media labの研究チームが、埋め込まれたアナログ流体センサーとして機能しつつ、流れと色の変化を表示する一連のプリミティブな構造を設計し、その研究成果を2020年度のCHI会議にて報告しています。圧力や曲げなどのユーザーからの機械的入力による変形に応答する流体機構の設計方法を提示しています。変形によって引き起こされる具体的な情報を駆動すると同時に、その情報の応答表示として機能するための媒体として流体を考慮しています。
また、流体構造の設計を作成および検証する簡単な方法をユーザーに提供するために、ソフトウェアプラットフォームと設計ツールUIを構築したそうです。この設計ツールを使用すると、ユーザーはジオメトリをすばやく設計し、意図した機械力で動的に流れをシミュレーションできる、とのことです。
静脈材料を使用して日常の物理オブジェクトの対話性を強化する方法を示すさまざまなアプリケーションを紹介してくれています。動画を見ると、非常に直感的でわかりやすい内容になっています。
Follow @aurordesign [1] : Mor, H., Yu, T., Nakagaki, K., Miller, B. H., Jia, Y., & Ishii, H. (2020, April). Venous Materials: Towards Interactive Fluidic Mechanisms. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-14).URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376129