素肌のような感覚で指先に貼る事ができる薄い触覚インターフェース

Tacttoo: A Thin and Feel-Through Tattoo for On-Skin Tactile Output

本論文は、2018年に開催されたヒューマンコンピュータインターフェースに関する国際会議であるACM Symposium on User Interface Software and Technology(通称UIST)で報告された内容です。

ドイツのザールランド大学の研究チームが、ユーザーの肌に電気触覚を出力するためのインターフェースを開発し、その効果を検証しています。今回紹介しているインターフェースは、非常に薄く、厚さが35µm未満であり、指先を含む複雑な身体形状に適用できるため、さまざまな身体の場所に拡張できる、と著者らは主張しています。
実際、電極の構成は論文中に書いてありますが、非常にシンプルであり、拡張性が高そうです。厚著者らも考えているように、ウェアラブルコンピューティング向けの触覚インターフェイスとしては有用かもしれません。高密度の触覚出力を提供しながら、素肌に似た自然な触覚を保持していることも、ユーザーフレンドリーな部分かもしれません。

触覚拡張現実および皮膚上の相互作用を利用したアプリケーションは非常に汎用性が高いため、特に耐久性部分の向上が普及する一つの要因ではないでしょうか。

[1] : Withana, A., Groeger, D., & Steimle, J. (2018, October). Tacttoo: A thin and feel-through tattoo for on-skin tactile output. In The 31st Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 365-378). ACM.

URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?id=3242645