タコの足と吸盤を模擬したソフトアクチュエータの開発

Octopus-inspired soft robot [1]

タコは、その器用さ、柔軟性、および握力により、先細のアームを使用してすべての形やサイズの獲物を捕らえることができます。

ハーバード大学のWyss研究所とSEAS(工学/応用科学スクール)の研究チームは、独特の円錐形状を示すソフトアクチュエーターの設計の有用性を調査し、タコにインスパイアされた円錐形のアクチュエーターを開発し、その成果をSoft roboticsに寄稿しています。

このアクチュエータは、テーパー角度を変更するだけで調整できる幅広い範囲の曲率を示し、円筒形のものと比較して柔軟性が高いそうです。

ソフトアクチュエーターの機能をさらに拡張するために、真空作動の吸盤をアクチュエーターに組み込んで、完全に統合されたタコの腕からヒントを得たグリッパーを製造し、柔軟性が向上しているため、吸盤付きのこれらのテーパーアクチュエーターは、円筒形の対応物よりも優れたグリップ力を持つことを検証しています。

また、適切なテーパー角度を選択することにより、吸盤付きのテーパーアクチュエーターが非常に広い範囲のオブジェクトをグリップ、移動、配置できることを示しています。研究結果は、形態学的に多様なオブジェクトを幅広く把持するための次世代のソフトアクチュエータの作成に関する新しい設計の洞察を提供するだけでなく、タコの種全体の腕のテーパー角度の変動の機能的重要性の理解にも貢献した、としています。

[1] : https://wyss.harvard.edu/news/the-tentacle-bot/

[2] : Xie, Z., Domel, A. G., An, N., Green, C., Gong, Z., Wang, T., … & Wen, L. (2020). Octopus Arm-Inspired Tapered Soft Actuators with Suckers for Improved Grasping. Soft Robotics.

URL : https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/soro.2019.0082