メリーランド大とワシントン大の研究チームは、モバイルの拡張現実(AR)システムであるARMathを開発し、その成果を2020年度のCHI会議にて報告しています。
AR Mathにより、子供は使い慣れた通常のオブジェクトで数学の概念を発見し、意味のあるコンテキストで数学の問題に取り組むことができると主張しています。
ARMathは画像解析を活用して、日常のオブジェクトを認識し、それらの数学的属性を視覚化して、具体的な操作または仮想操作に変えます。 子供たちは操作することで、特定の日常の状況で数学の操作や概念を位置付ける問題を解決できると主張しています。
論文内でも記載がありますが、先生と子供たちとの4つの参加型デザインセッションからの情報を得て、基本的な演算と2Dジオメトリをサポートする5つのARMathモジュールを開発しています。
また、地元の子供博物館で27人の子供(5〜8歳)と一緒にARMathの探索的評価を行い、ARMathが子供たちを数学の学習にどのように関与させるか、AIの失敗を学習機会としてどのように使用できるか、およびを使用するときに子供たちが直面する課題を浮き彫りにし、その内容を論文内で示しています。
Follow @aurordesign [1] : Kang, S., Shokeen, E., Byrne, V. L., Norooz, L., Bonsignore, E., Williams-Pierce, C., & Froehlich, J. E. (2020, April). ARMath: Augmenting Everyday Life with Math Learning. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-15).URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376252