東京大学が開発したリラックスするための呼吸リズムを制御できるクッションデバイスとシステム

Relaxushion: Controlling the Rhythm of Breathing for Relaxation by Overwriting Somatic Sensation [1]

東京大学の研究チームが、体感を上書きすることにより、リラクゼーションのために呼吸のリズムを制御する方法を提案し、その研究成果を2018年度のSIGGRAPH Asiaで報告しています。

呼吸は、心身の状態を制御する上で重要な役割を果たすことは自明であり、今まで成されてきた多くの研究が、光、音、振動などを使用して呼吸リズムを指示しようとしていました。
ただし、これらのアプローチでは、ユーザーの呼吸リズムをシステムに合わせて調整するための事前トレーニングが必要です。

本研究では、呼吸リズムの制御の有効性を改善するために、体感を上書きするアプローチに焦点を当てています。 ユーザーがデバイスの動きを呼吸の動きと混同した場合、呼吸のリズムを変更できると仮定し、呼吸運動を提示するクッション型デバイス「Relaxusion」を開発したと報告しています。

この呼吸用クッションを抱きしめると、私たちは胃に手を置くように感じます。 簡単なユーザー調査では、事前のトレーニングやデバイスへの意識なしで、この方法で呼吸のリズムを制御できることが示された、と主張しています。

[1] : Ban, Y., Karasawa, H., Fukui, R., & Warisawa, S. I. (2018). Relaxushion: controlling the rhythm of breathing for relaxation by overwriting somatic sensation. In SIGGRAPH Asia 2018 Emerging Technologies (pp. 1-2).

URL : https://www.semanticscholar.org/paper/Relaxushion%3A-controlling-the-rhythm-of-breathing-by-Ban-Karasawa/6d49523c28ca6423c7b72aeb8f3ea86d3b14e680