ジョージア工科大学らの研究チームが、マルチベンド/形状センサーを構築するための精密な幾何学的測定手法であるShArcを開発し、その成果を2020年度のCHI会議に寄稿しています。
ShArcセンサーは、平面で複雑な曲線に動的に形成できる柔軟なストリップから作られています。多くの点でのセンサーの内層と外層の間の相対的なシフトに注目することで局所的な曲率を測定し、一連の接続された弧として形状をモデル化しています。
角度誤差が各関節の測定値と合計される結合システムとは異なり、ShArcセンサーは測定点が追加されても角度誤差を累積しないそうです。これにより、複数の曲げがあるカーブを正確にモデリングできる、安価で堅牢なセンサーが可能になったと主張しています。有効性を示すために、静電容量型ShArcセンサーを開発し、その性能を評価しています。
最後に、ShArcセンサーをジェスチャー入力デバイス、ユーザーインターフェイスコントローラー、人間のモーショントラッキング、自由形状オブジェクトの角度測定などのアプリケーションでの使用例を示しています。
Follow @aurordesign [1] : Shahmiri, F., & Dietz, P. H. (2020, April). ShArc: A Geometric Technique for Multi-Bend/Shape Sensing. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-12).URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376269