モナーシュ大学らの研究チームが、拡張現実での3D画像とデータ視覚化の選択操作をサポートするコントローラーである、Embodied Axesを開発し、その成果を2020年度のCHI会議にて報告しています。
開発されたデバイスは、3つの直交するアームのそれぞれが、データ軸またはドメイン固有の参照フレームに対応しており、各軸は、正確なデータ選択のための2つのスライダーと、追加のパラメーター調整またはメニューナビゲーションのための回転エンコードのためのツマミ部分で構成されています。
モーター動作のスライダーは、データ内の重要な値の位置の調整、または他の入力との調整をサポートします。たとえば、データスペースでの空中ジェスチャー、データの下の表面でのタッチジェスチャー、またはマルチユーザーをサポートするシナリオなどをサポートするそうです。
検証では、専門分野の問い合わせを医用画像処理で実施し、ドメインタスクに関する形成的フィードバックと設計の改良を提案しています。さらに、制御されたユーザー調査が行われ、Embodied Axesは、選択タスクの従来の追跡コントローラーよりも全体的に正確であることがわかったとしています。
この技術を用いたMR画像のようなイメージがAR、VR空間で再現される印象を受けます。
URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376613