過去の自分がライバルに?VRサイクリングで過去の自分と競争する研究

Race Yourselves: A Longitudinal Exploration of Self-Competition Between Past, Present, and Future Performances in a VR Exergame [1]

競争レースに参加することは、目標達成や自己実現の興奮を伴う、アスリートにとってスリリングな体験です。しかし、非アスリートの場合、競争は動機付けにマイナスの影響を与える恐ろしいものであることが多く、特に、体力や競争力の低い個人にとってはそうです。

イギリスのバース大学の研究者らは、サイクリングVRゲームを使用して、非アスリートがポジティブなレース体験を利用できるようにする新しい方法を提案し、その成果を2020年度のCHI会議にて報告しています。将来のパフォーマンスを含め、以前のすべてのゲームプレイセッションを同時に記録および再生することにより、プレイヤーは「ゴースト」の群衆と競争できます。すべてのレースが新しい過去の自分というライバルを追加するので、この経験は刺激的なままだと主張しています。

4週間にわたる縦断的研究と横断的研究により、この新しい方法は、非競争的なエクサゲームと比較して、身体能力、本質的な動機、およびフローを改善することがわかったそうです。

[1] : Michael, A., & Lutteroth, C. (2020, April). Race Yourselves: A Longitudinal Exploration of Self-Competition Between Past, Present, and Future Performances in a VR Exergame. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-17).

URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376256