目の不自由な人は、日常生活でアクセスが困難な動的なタッチスクリーンに遭遇します。多くの場合、タッチスクリーンは、決済端末から機内エンターテイメントシステムまで、すべてを制御する唯一の方法です。動的なタッチスクリーンとの対話は、視覚的なユーザーインターフェイスが変化し、対話が複数の異なる画面で頻繁に発生し、画面の探索中に誤ってタッチをして動作させてしまうため、目の不自由な方にとっては非常に困難なものになっています。
本論文では、カーネギーメロン大学の研究チームが、画面の探索中に誤ってタッチをして動作させてしまうというアクセサビリティの課題を解決するため、StateLensというシステムを導入した、と報告しています。
これは、既存の動的タッチスクリーンにアクセスできるようにする3部構成のリバースエンジニアリングソリューションで、視覚障害のあるユーザーがインターフェイスにアクセスできるようにインタラクティブなガイダンスとフィードバックを提供できると主張しています。
また、3Dプリントしたアクセサリを組み合わせることで、目の不自由な方でもインターフェースで誤ってタッチする危険を冒すことなく触れることを実証した、と報告しています。
本研究のような社会的に意義のある研究が加速され、ユーザビリティが増すことは非常に重要だと思います。
URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?doid=3332165.3347873