ダートマス大学らの研究チームが、マイクロチップを使用した新しいテキスト入力手法を提案

TipText: Eyes-Free Text Entry on a Fingertip Keyboard [1]

ダートマス大学らの研究チームが、マイクロサムチップジェスチャーを使用した新しいテキスト入力手法を提案し、その成果を2019年度のUIST会議にて発表しました。

提案している技術は、ユーザーの人差し指の最初のセグメントに目に見えないように配置された小型のQWERTY配列のキーボードを特徴としています。 テキスト入力は、人差し指の先端をタップするため、人差し指と親指を使用して実行しています。入力方法に関しては動画を参照した方が理解が進みます。
キーボードのレイアウトは、人差し指上のキー位置のユーザーの自然な空間認識を反映する空間モデルを利用することにより、目を使わない入力用に最適化されました。

一連のユーザー調査と、コンピューターシミュレーションを用いたテキスト入力テストを通じて、キーボードレイアウトを設計および最適化するアプローチをとったようです。
結果は、文字がQWERTYのアルファベットおよび空間配置に非常に限定された2×3グリッドが最適だったようです。
また、ユーザー評価により、参加者は平均11.9 WPMのテキスト入力速度を達成し、実験の終わりに向かって13.3 WPMの速さで入力できることを示したと報告しています。

スマートフォンを用いたテキスト入力以外にも音声入力や視線トラッキングを利用した入力方法なども研究が盛んですが、こういった入力手法も需要がありそうです。

[1] : Xu, Z., Wong, P. C., Gong, J., Wu, T. Y., Nittala, A. S., Bi, X., … & Yang, X. D. (2019, October). TipText: Eyes-Free Text Entry on a Fingertip Keyboard. In Proceedings of the 32nd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 883-899). ACM.

URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?doid=3332165.3347865