CHI2020にて、履くだけで足型形状を推定するSensockが発表されました。[1]
足の形状を測定する手法としてはすでにカメラを用いたものなどが存在しますが、測定中に足を動かさないようにしたり、精度を上げるためにはマーカーなどを用いるケースも多いといった課題があります。
Sensockは靴下に伸縮性のセンサ糸を複数縫い込んでおり、そのセンサ信号から足の形を推定しています。
この研究では伸縮量を取得するのに適した特徴部位を4箇所定めており、そのデータをと足型モデルのデータベースを元に足の形状を推定しています。
(3Dモデルの作成には人体の3DモデルのデータベースであるCaesar databaseを用いています。[2])
論文中では既存手法やKinectなどを用いた結果などとの比較も行われています。
データセットへのマッピングと信号処理を工夫することで簡単な構成で複雑な形状を推定する手法は医療やパーソナライズなど様々な領域で活用されていく可能性がありそうです。
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[1]Zhang, H., Chen, Z., Guo, S., Lin, J., Shi, Y., Liu, X., & Ma, Y. (2020, April). Sensock: 3D Foot Reconstruction with Flexible Sensors. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-13). [2] Robinette, K. M., Daanen, H., & Paquet, E. (1999, October). The CAESAR project: a 3-D surface anthropometry survey. In Second International Conference on 3-D Digital Imaging and Modeling (Cat. No. PR00062) (pp. 380-386). IEEE.関連URL:
元論文https://dl.acm.org/doi/pdf/10.1145/3313831.3376387