レーザーカッターを使って組み立てずに3Dオブジェクトを作る方法

LaserOrigami: laser-cutting 3d objects

この動画に載っている技術:Laser Origamiは、2013年度CHI ConferenceのBest paper Awardにも選ばれています。

本論文で紹介されている手法であるLaserOrigamiは、レーザーカッターを使用して3Dオブジェクトを生成するラピッドプロトタイピングシステムです。ラピッドプロトタイピングは、「適切な設計を取得し、設計を適切にする」ことを可能にする設計プロセスの重要な技術であり、従来の3D製造技術よりも大幅に高速化することが求められています。

今回提案している手法は、高速であり、従来のレーザーカッターとは異なり、手動で組み立てる必要はありません。 この背後にある重要なアイデアは、折り曲げて伸ばすことで3次元性を実現するため、加熱し、重力により曲げられるようにすることだそうです。
曲げる部分の加熱は、レーザーの焦点をぼかすことで熱を管理しているそうで、これにより、レーザーのパワーがより広い面に分散されます。 LaserOrigamiは、切断テーブルを自動的に上下に移動することにより、単一のプロセスで切断と曲げを実装しています。

動画を見るとわかりますが、ユーザーがプロセス終了あとにオブジェクトを取り出すと、すでに完全に組み立てられています。 この手法であれば、わざわざ組み立てる手間がないので、企業のプロトタイピングには非常に有効な手法になるかもしれません。

[1] : Mueller, S., Kruck, B., & Baudisch, P. (2013, April). LaserOrigami: laser-cutting 3D objects. In Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 2585-2592). ACM.

URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?id=2481358