紙ベースのセンサに関する概要紹介とアプリケーション事例におけるReview論文

Figure 1. 紙ベースで使用されている分析手法の概要
([1]のFigure 1より引用)

紙は、目的の検体を迅速に検出するための低コストのデバイスやバイオセンサーの製造に利用される、用途が広く、柔軟で、多孔質で、環境に優しい基板です。
紙ベースのセンサーは、食品の品質、環境および日光への暴露、病原体の検出に加えて、病気の簡単、正確、迅速な検出のための手頃な価格のプラットフォームを提供します。紙ベースのデバイスは、設備の整った施設や高度な訓練を受けた医療スタッフがいない発展途上国や厳しい環境など、リソースが限られた環境で非常に役立つシンプルでポータブルな診断システムの安価な技術を提供します。

本レビュー論文では、紙ベースのセンサーの製造に現在利用されているさまざまな種類の紙と、ワックス印刷から折り紙および切り紙ベースのアプローチに至るまでの一般的な製造技術を紹介しています。
さらに、比色、電気化学、蛍光検出、化学発光、電気化学発光などの紙ベースのセンサーで使用されるさまざまな検出技術、および疾患診断、細胞培養、日光暴露の監視、分析などのアプリケーションを紹介します。
最後に、さまざまな種類の紙の主な長所と短所、および紙ベースのセンサーの今後の動向について説明してくれています。

[1] : Singh, A. T., Lantigua, D., Meka, A., Taing, S., Pandher, M., & Camci-Unal, G. (2018). based sensors: emerging themes and applications. Sensors18(9), 2838.

URL : https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6164297/