複合現実における双方向のテレプレゼンスを使用したリモート指示システム

Loki: Facilitating Remote Instruction of Physical Tasks Using Two-way MixedReality Telepresence [1]

物理的なタスクでユーザーをリモートで指導およびガイドすることは、さまざまな分野で期待されています。特に教育の場面では、その商用利用を期待する声が高まっています。
多くの現在のアプローチは、専門家と学習者の間の通信帯域幅(コンテキスト、空間情報の欠如)または対話(単方向、非同期)で制限されることがよくあります。また、専門家向けと学習者向けでは、視点が全く違うので、ユーザーインターフェースにも違いがありますし、アプリケーション自体も違う例があります。

本論文では、物理的タスクを教えるための双方向混合現実(MR)テレプレゼンスシステムの設計空間を活用した新しいシステムLokiを提案しています。
このシステムは、動画、音声、空間キャプチャと混合現実のプレゼンテーション手法を活用して、ユーザーがローカル環境とリモート環境を調査して注釈を付け、自分のパフォーマンスと同僚のパフォーマンスを記録およびレビューできるようにしたそうです。
論文では、さまざまなシナリオと定性的なユーザー調査を通じて、その有用性を検証しています。

動画を見てもわかるように、現状のハードウェアデバイスの表現の粒度やコンテンツの質と言う意味で、まだまだ制限がありますが、今後の発展に期待したいところです。

[1] : Thoravi Kumaravel, B., Anderson, F., Fitzmaurice, G., Hartmann, B., & Grossman, T. (2019, October). Loki: Facilitating Remote Instruction of Physical Tasks Using Bi-Directional Mixed-Reality Telepresence. In Proceedings of the 32nd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 161-174). ACM.

URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?doid=3332165.3347872