コロラド大と東京大学の研究チームが、自己変形可能なロボット「ShapeBots」を、2019年のHCIの国際会議であるUIST(ACM Symposium on User Interface Software and Technology)にて発表しました。
本研究で紹介しているのは、形状を変えるロボットと、そのロボットが群れを形成して協調動作を行った場合の体験、アプリケーション事例を紹介しています。
ShapeBotsは、形状を変える群れロボットのプロトタイプであり、各ロボットは、細い(2.5 cm)で水平方向と垂直方向の両方に高度に伸縮可能な(最大20cm)小型のリニアアクチュエータを活用して、形状を変更できるそうです。各アクチュエータのモジュール設計により、さまざまな形状および形状の自己変換が可能になります。
自己変形可能なロボットの群れは、情報を表示し、オブジェクトを作動させ、実体のあるコントローラーとして機能し、データを視覚化することができる、と主張しています。このタイプのインターフェイスが、ユビキタスで分散型の形状変更インターフェイスの将来の可能性をどのように広げるかについてを、論文内で紹介してくれています。
また、本論文のFirst Authorである鈴木氏は多くの研究開発を行っており[2]、このShapeBotsをスケールアップしたLiftTileについてもWebsite内で紹介してくれていますので、興味がある方は一読いただければと思います。
[1] : Suzuki, R., Zheng, C., Kakehi, Y., Yeh, T., Do, E. Y. L., Gross, M. D., & Leithinger, D. (2019, October). ShapeBots: Shape-changing Swarm Robots. In Proceedings of the 32nd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 493-505). ACM.URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?doid=3332165.3347911
[2] : http://ryosuzuki.org/shapebots/