視覚障害者が回路を理解するための新しいデバイス:Tangible Circuits

TangibleCircuits: An Interactive 3D Printed Circuit Education Tool for People with Visual Impairments [1]

ダートマス大学らの研究チームが、視覚障害者(BVI)のユーザーが回路図を理解をサポートする新しい触覚および音声フィードバックデバイスを開発し、CHI会議に寄稿しています。

開発されたTangibleCircuitsを使用すると、3Dプリントされた回路を操作して、触ったときにオーディオチュートリアルの指示が表示されます。このシステムは、3D印刷可能なモデルを抽出する自動解析アルゴリズムと、Fritzingダイアグラム、オーディオインターフェイスで構成されています。

BVIユーザーがハードウェアコンピューティングを学習するのを支援する設計テクノロジーの要件をよりよく理解するために、現在の回路チュートリアルテクノロジーのアクセシビリティの制限について一連の形成的な調査を行い、TangibleCircuitsのチュートリアルシステムとしての有効性を理解するために、ユーザー調査を実施して得た洞察と設計上の憂慮事項を作成しています。

BVIユーザーは、TangibleCircuitsを使用して、幾何学的、空間的、構造的な回路情報をよりよく理解でき、ツールを使った学習を楽しんだことがわかったと報告しています。

[1] : Davis, J. U., Wu, T. Y., Shi, B., Lu, H., Panotopoulou, A., Whiting, E., & Yang, X. D. (2020, April). TangibleCircuits: An Interactive 3D Printed Circuit Education Tool for People with Visual Impairments. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-13).

URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376513