幼児教育のためのAR技術で開発された教育用おもちゃとその効果

Figure 1. EMT(教育用の魔法のおもちゃ)のサンプル画像 [1]

子供たちの経験を形作り、想像力を高め、行動に影響を与えるおもちゃは非常に重要です。最近、おもちゃはデジタル特性を獲得し、多くの子供たちがそれらを使用する傾向があります。
時代を経るにつれ、子供たちがデジタルデバイスやデジタル情報に触れる時間は長くなっています。

トルコのアタチュルク大学で行われた研究では、ARと呼ばれている拡張現実技術を使用して、教育用の魔法のおもちゃ(EMT)が開発され、その効果を立証するための実験を行い、論文として成果報告しています。
ストーリーアニメーション、3Dオブジェクト、フラッシュアニメーションなどの仮想オブジェクトが表示され、幼児教育の平均5才から6才の年齢の子供向けの動物、果物、野菜、車両、オブジェクト、職業、色、数、形を教えるためのパズル、フラッシュカード、マッチカードが含まれているそうです。

この研究の目的は、EMTについての教師と子供の意見を明らかにし、子供の行動パターンと認知達成度、およびEMTをプレイしている間の関係を判断するためでもあったそうです。
幼児教育の30人の教師と5才から6才の33人の子供で構成されたサンプルを用い、データ収集ツールとして、調査、観察、インタビューのフォームが使用されました。
結果、教師と子供がEMT活動を好むことを明らかにしました。さらに、子どもたちはこれらのおもちゃでインタラクティブに遊びましたが、高い認知到達度はありませんでした。この点から、これらの玩具は幼児教育で効果的に使用できると言えます。ただし、これらのおもちゃを使用した共同学習およびインタラクティブ学習を提供する必要があると結論づけています。

[1] : Yilmaz, R. M. (2016). Educational magic toys developed with augmented reality technology for early childhood education. Computers in Human Behavior54, 240-248.

URL : https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0747563215300510#!