BISHARE:ARHMDとスマートフォンのインタラクション用デザインスペース

BISHARE: Exploring Bidirectional Interactions Between Smartphones and Head-Mounted Augmented Reality [1]

HMDデバイスをスマートフォンなどのスマートデバイスと組み合わせて使用できる未来がそう遠くなく感じます。HoloLensを代表するARのヘッドマウントディスプレイデバイスは日に日にその性能を増していますし、スマートフォンは私達の日常生活から切っても切り離せない必須デバイスになっています。

カナダのトロント大学の研究チームが、スマートフォンとARHMDのクロスデバイスインタラクションのデザインスペースであるBISHAREを開発、成果を2020年度のCHI会議にて報告しています。
提案されたデザインスペースは、HMDを使用してスマートフォンのタスクを強化する方法とスマートフォンを使用してHMDのタスクを強化する方法の両方を検討するため、本質的に双方向であるという点でユニークだそうです。

またクロスデバイスの相互作用を可能にするインタラクティブなプロトタイプを用いて、12人の参加者によるユーザー調査を行っており、既知の相互作用パターンを活用することで、共同相互作用が魅力的であり、広範なトレーニングなしでプロトタイプを使用できることがわかったと報告しています。

スマートフォンとARHMDがし続けるにつれて、それらを統合されたインタラクションプラットフォームになっていき、クロスデバイスでのインタラクションも増える可能性は高そうです。

[1] : Zhu, F., & Grossman, T. (2020, April). BISHARE: Exploring Bidirectional Interactions Between Smartphones and Head-Mounted Augmented Reality. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-14).

URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376233