MIT Media Labの研究チームが、ユーザーの心拍数(HR)に基づく触覚刺激による閉ループバイオフィードバックを提供する、手首に装着したモバイル心拍数レギュレーターであるambienBeatを開発し、その成果を2020年度のTEI会議にて報告しています。
タッチによる生理学的同期の原理を適用して、精神的ストレスレベルと密接に結びついたHRの楽な調節という目標を達成したと報告しています。
本研究チームが開発したambienBeatは、心拍パルスの感覚を模倣するさまざまなパターンの触覚刺激を提供し、ユーザーのHRがリズミカルな触覚パターンと共鳴するように導くそうです。
触覚刺激の強度とリズミカルなパターンは、タスクの妨害を最小限に抑えるために、手首での個人の触覚感度の認知閾値を下回るレベルに制御され、周囲の触覚刺激をレンダリングし、システムと実装プロセスを提示するために、音響的にノイズのないソフトボイスコイルアクチュエータを提案しています。
周囲の聴覚および視覚ガイダンスと比較することにより、システムを評価しており、そのユーザー調査の結果、触覚刺激がユーザーのHRをambienBeatに共鳴させて、最小の認知負荷を使用して心拍数を落ち着かせるか、高めるのに効果的であることを示した、と主張しています。
本論文中では多くのResearch事例も紹介しています。
URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3374920.3374938