本研究は、カーネギーメロン大学とDisney Researchの研究チームで行われ、2012年度に開催されたACM Symposium on User Interface Software and Technology国際会議(通称UIST)に研究成果として論文が寄稿されました。
本論文では、Printed Opticsというインタラクティブデバイス用のカスタム光学素子を3Dプリントする方法を紹介しています。今回提案する方法により、センサー、ディスプレイ、照明要素をインタラクティブデバイスの構造に直接埋め込むことができるそうです。
ユニークなディスプレイ表面、新しい照明技術、カスタム光学センサー、および組み込まれた光電子部品を使用して、迅速かつ高精度にカスタマイズされたインタラクティブデバイス用に製造できると主張しています。実際のユースケースは動画でも紹介されていますが、体験の拡張性に必要なインタラクティブデバイスの製造とユーザーの体験価値の未来を感じます。
こういったインタラクティブデバイスを簡単に作成できるという強力なツールは、ヒューマンコンピュータインターフェースの研究を可能にする強力なテクノロジーになると主張しています。実際に3Dプリンティングが、ユーザーが敷居を持たずに製造へと繋がれる、世界を変える製造技術であることを多くの研究が示唆しています。
Printed Opticsの背景にある基本的なフォトポリマー印刷技術は、200ドル未満の部品コストで実証されていおり、近い将来、安価な光学式3Dプリンターが研究者に利用可能になると期待するのは合理的だと言えます。
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