3D-Auth:3Dプリントされたアイテムを利用した新しい二段階認証手法

3D-Auth: Two-Factor Authentication with Personalized 3D-Printed Items [1]

2要素認証は広く推奨されているセキュリティメカニズムであり、すでにさまざまなサービスに提供されています。特にPaymentを代表するセキュアなアプリケーションだけでなく、ライセンスを必要とするソフトウェアまで、幅広く用いられています。

ドイツのダルムシュタット工科大学と慶応大学の研究チームが、二要素認証の新概念である3D-Authを提案し、その提案内容を2020年度のCHI会議に寄稿しています。

提案している3D-Authは、2つの認証要素を1つのオブジェクトに組み合わせた、カスタマイズ可能な3Dプリントされたアイテムに基づいています。オブジェクトの底には、アイテム内の固有の埋め込み構造に接続された導電性ドットの均一なグリッドが含まれています。アイテムとの相互作用に基づいて、さまざまなドットがタッチポイントに変わり、認証パターンを形成します。 このパターンは、静電容量式タッチスクリーンで認識できるため、二段階認証に利用可能になるそうです。

ユーザー調査では、3D-Authアイテムの実現可能性を示し、アイテムが使いやすく、覚えやすいことを示しており、新しい二段階認証手法の提案になっているようです。

[1] : Marky, K., Schmitz, M., Zimmermann, V., Herbers, M., Kunze, K., & Mühlhäuser, M. (2020, April). 3D-Auth: Two-Factor Authentication with Personalized 3D-Printed Items. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-12).

URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376189