Media Interaction Labの研究チームが、汎用の刺繍機を使用して、テキスタイルを用いた相互容量センサーを迅速かつ簡単に製造する方法であるTexYZを開発、その成果をCHI2021に寄稿しています。
エナメル線を下糸として使用し、高品質で一貫性のあるテキスタイルコンデンサを製造しており、サイズが限られている場合でも、テキスタイルエレクトロニクスの予測相互キャパシタンスの精度と表現力を活用できるとしています。
機械刺繍を活用して、5 つの異なる電極パターンを実装および分析しており、実現できるマトリックスレイアウトの候補の実現可能性も示しています。 結果として得られたセンサーは、静電容量の均一性、信号対雑音比(SN比)、検出可能範囲、および洗濯への耐性も評価しています。
論文中では、動画にもあるようにユーザーインターフェースとして、最大 3 自由度の入力を用いた2 つのユースケースシナリオを示しており、テキスタイルを用いたインターフェースへの展開の可能性について言及しています。
[1] : Aigner, R., Pointner, A., Preindl, T., Danner, R., & Haller, M. (2021, May). TexYZ: Embroidering Enameled Wires for Three Degree-of-Freedom Mutual Capacitive Sensing. In Proceedings of the 2021 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-12).URL : https://dl.acm.org/doi/10.1145/3411764.3445479