MIT CSAILの研究チームが、スプレーで作れるユーザーインターフェイスを開発し、その成果を2020年度のCHI会議に寄稿しています。機能的なインクをエアブラッシングすることによって作成されたセンサーとディスプレイ要素を含む、部屋サイズのインタラクティブな表面がインターフェースになり、様々なユースケースで使用できると主張しています。エアブラッシングは壁などに吹きかけることもできるため、設計者は複雑な3Dジオメトリ上に大規模なユーザーインターフェイスを作成できるのが利点だと主張しています。
また、スプレー可能なユーザーインターフェイスを有効にするために、目的のユーザーインターフェイスレイアウトを入力として受け取り、レイアウトを物理的な表面にエアブラシするためのステンシルを自動的に生成する、斬新なデザインと製造パイプラインを開発したと報告しています。
デジタルでステンシルを投影した後、設計者は各層にエアブラシを吹き付け、ユーザーインターフェイスにマイクロコントローラーを取り付ければ、インターフェイスを使用する準備が整います。
技術評価では、スプレー可能なユーザーインターフェイスが、多孔質の石や荒木などのさまざまな形状や表面の素材で機能することを示しています。壁に設置したインタラクティブなスマートホームアプリケーション、柔らかい革のソファ、インタラクティブなスマートシティアプリケーション、公共のオフィススペースでのインタラクティブなアーキテクチャなど、いくつかのアプリケーション例を使ってシステムのデモを行っています。
Follow @aurordesign [1] : Wessely, M., Sethapakdi, T., Castillo, C., Snowden, J. C., Hanton, O., Qamar, I. P., … & Mueller, S. (2020, April). Sprayable User Interfaces: Prototyping Large-Scale Interactive Surfaces with Sensors and Displays. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-12).URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376249