texSketch : ペンとインクを使ったアクティブダイアグラムの作成

texSketch: Active Diagramming through Pen-and-Ink Annotations [1]

ミシガン大学の研究チームが、アクティブリーディング戦略をダイアグラム構築のタスクに拡張するアプローチであるアクティブダイアグラムを提案、プロトタイプであるtexSketchを発表し、その研究成果を2020年度のCHI会議に寄稿、Best paperに選定されています。

テキストから学ぶことは、読者が文レベルの情報を組み合わせて首尾一貫したメンタルモデルを構築する建設的な活動です。ただ、テキストがますます複雑になると、そのテキスト、文脈の背景に存在する知識が不足し、作業記憶と注意力が制限される、メンタルモデルの形成は困難になります。
これに対処するために、アクティブな読書や作図などの知識の外部化戦略を教えられます。昨今良くあるようなファシリテーション技術も、その一つであります。

ただ、残念ながら、紙と鉛筆のアプローチが常に適切であるとは限りません。ソフトウェアソリューションは、難しい入力方法、限られたワークフローのサポート、読書と作図の間の障壁によって摩擦を引き起こします。最も単純なテキストを除いて、一貫性のある図を作成するのは面倒で難しい場合があるため、ダイアグラム構築のタスクに拡張するアプローチであるアクティブダイアグラムを提案しています。

論文中で紹介しているプロトタイプtexSketchは、ペンとインクの相互作用を自然言語処理と組み合わせて、理解に必要な認識力を維持しながら、図を作成するコストを削減する、と主張しています。実施されたユーザー調査によると、読者は読書を中断することなく、効果的に図を作成できることが立証できたそうです。

個人的にも非常に面白いプロトタイプなので、興味がある方は動画をご参照いただければと思います。

[1] : Subramonyam, H., Seifert, C., Shah, P., & Adar, E. (2020, April). texSketch: Active Diagramming through Pen-and-Ink Annotations. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-13).

URL : https://dl.acm.org/doi/pdf/10.1145/3313831.3376155