共創システムは、計算の創造性の分野で広く探究されてきました。 ただし、これらのシステムの既存のAIパートナーはほとんどが仮想エージェントです。 具現化されたロボットを使って紙にスケッチすることは、デザイナーの初期段階のアイデアやコラボレーションの実践にとってより魅力的である可能性があります。
浙江大学らの研究チームは、多様なスケッチを生成することにより、デザイナーと繰り返し考え合うモバイルロボットの可能性を想定し、Cobbieを製作、その成果を2020年度のCHI会議にて報告しています。
共同創造ロボットと仮想エージェント間の共同創造性とユーザーエクスペリエンスの違いを評価するために、比較実験を行い、定量的尺度、観察、半構造化インタビューから収集したデータを分析しました。 その結果、Cobbieは探求の動機付け、予想外のアイデアの誘発、コラボレーションアイデアプロセスへのデザイナーの関与においてより満足していることが明らかになったそうです。
論文内では、調査結果に基づいて、人間とAIの協調システムの将来の開発のための共創ロボットの展望について議論した結果も載せています。
[1] : Lin, Y., Guo, J., Chen, Y., Yao, C., & Ying, F. (2020, April). It Is Your Turn: Collaborative Ideation With a Co-Creative Robot through Sketch. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-14).URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376258