スマートウォッチでタスクを完了するには、タッチスクリーンのサイズが小さく、指で簡単にアクセスできるタッチコントロールがないため、複数のジェスチャーが必要になることがよくあります。
KAISTの研究チームらは、スマートウォッチでどの指が使用されているかを識別できるようにすることで、タッチジェスチャーでトリガーできる機能の数を増やすことを提案し、2020年度のCHI会議に寄稿しています。研究チームらは、既製のスマートウォッチに組み込まれた磁力計を使用する方法であるMagTouchを開発しています。
中指に装着したリングに固定された磁石の磁場を測定し、測定された磁場と画面上のタッチ位置を組み合わせることにより、MagTouchはどの指が使用されているかを認識するそうです。同時にMagTouchは外部電源が不要であり、周辺の磁場の影響を排除するためのアルゴリズムなどの解決策も提示しています。
テストでは、MagTouchが95.03%の成功率で接触に使用する3本の指を区別できることが実証されたとしています。
URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376234