加圧流体を動力とするソフトロボットは、最近、宇宙探査、捜索救助システム、生体模倣、医療手術、リハビリテーションなど、さまざまな分野でさまざまな革新的なアプリケーションを可能にしました。ソフトロボットは多くの異なるタスクを実行できることが実証されていますが、通常、それらを構成するアクチュエータの独立した膨張が必要であるため、複数の入力ラインが別々の圧力供給に接続され、複雑な作動プロセスが発生することが課題です。
この制限を回避するために、ハーバード大学のWyss研究所らの研究チームが、流体のアクチュエータを細いチューブに接続して粘性流の影響を利用することにより、システムに作動シーケンスを組み込み、モデリングと最適化ツールを開発して最適なチューブ特性を特定し、単一の圧力入力で膨張させたときにさまざまな複雑なターゲット応答を実現できる流体ソフトロボットの逆設計を実現したと報告しています。この研究成果はSoft Roboticsに寄稿されています。
数値予測と実験結果の間に優れた一致が見られており、予測力とフレームワークの堅牢性を明確に示していると主張しています。本研究により、単一の入力を使用して複数の異なるタスクを実行できる幅広い流体作動のソフトロボットを設計するために適用できる可能性がある、と考えているそうです。
Follow @aurordesign [1] : Vasios, N., Gross, A. J., Soifer, S., Overvelde, J. T., & Bertoldi, K. (2019). Harnessing viscous flow to simplify the actuation of fluidic soft robots. Soft robotics.URL : https://www.liebertpub.com/doi/full/10.1089/soro.2018.0149