没入体験を増長させるヒューマンドローンインターフェース

FlyJacket: An Upper Body Soft Exoskeleton for Immersive Drone Control [1]

EPFLの研究チームが、FlyJacketというヒューマンドローンインターフェースを開発し、その研究成果を2018年度のIEEE Robotics and Automation Lettersに寄稿しています。

ジョイスティックやリモートコントローラーなどのほとんどのヒューマンドローンインターフェイスは、テレオペレーション中に注意を払ってスキルを磨く必要があります。ウェアラブルインターフェイスにより、より自然で直感的なドローンの制御が可能になり、より多くのユーザーがこの技術にアクセスできるようになる、と主張しています。

本論文で提案しているFlyJacketと呼ばれるインターフェースは、上半身のジェスチャーでドローンを直感的に制御したいユーザー向けに設計されています。
外骨格には、体の動きを監視するモーショントラッキングデバイス、疲労を防ぐアームサポートシステムが含まれており、ドローンの視点から一人称視点でゴーグルに接続されています。

動画中にも出てきますが、ドローンを飛行させ、一人称視点で操作者が体験できるテストを実行しており、そのテストの参加者のパフォーマンスは、リモートコントローラーで同じタスクを実行する場合よりも、アームサポートでFlyJacketを使用した場合の方が一貫性がありました。さらに、参加者は、腕を支えたときの没入感、飛行感覚が増し、疲労が軽減したと報告しています。

[1] : Rognon, C., Mintchev, S., Dell’Agnola, F., Cherpillod, A., Atienza, D., & Floreano, D. (2018). Flyjacket: An upper body soft exoskeleton for immersive drone control. IEEE Robotics and Automation Letters3(3), 2362-2369.

URL : https://ieeexplore.ieee.org/document/8304759