感情をARで表現して他人とコミュニケーションする神経応答システム:Neo-Numena

CHI 2020: Neo-Noumena: Augmenting Emotion Communication [1]

モナーシュ大学の研究チームが、脳とコンピューターのインターフェースと人工知能を使用して、2つのヘッドマウントディスプレイを介して複合現実の中で他の人に感情的な状態を動的に表現するコミュニケーション神経応答システムである「Neo-Noumena」を開発し、2020年度のCHI会議に寄稿しています。

本研究では、システムを自由に使用して、5組の参加者にNeo-Numenaを3日間テストし、其の結果、感情的能力の測定は、感情を対人的に調整する参加者の能力の統計的に有意な増加を示しました。さらに、参加者のインタビューでは、時空間実現、客観的表現、および超自然的伝達に関するテーマが明らかになったとしています。

感情の主観的な経験は、コミュニケーションが難しいことで有名です。テクノロジーは対人コミュニケーションのための神経応答システムの設計を通じて、この概念に挑戦できると信じているとしており、対人関係で感情を伝える能力が従来の経験を超えて拡張される未来も近いかもしれません。
本研究内容というよりもコンセプト面では非常に興味深い研究だと思います。

[1] : Semertzidis, N., Scary, M., Andres, J., Dwivedi, B., Kulwe, Y. C., Zambetta, F., & Mueller, F. F. (2020, April). Neo-Noumena: Augmenting Emotion Communication. In Proceedings of the 2020 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1-13).

URL : https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376599