テキスタイルをデジタル上で加工することは、インタラクティブな物理オブジェクトの作成に不可欠です。特に、ニット生地は、多様な構造特性(剛性、伸縮性など)を持つ複雑でシームレスな形状を作成できます。
また、手編み機はニットのテクスチャに関する膨大な量の実用的な知識を開発、文書化、およびキュレーションしました。工業的には、自動編機は堅牢なデジタル製造装置です。ただし、機械編みのデザインインターフェイスを使用するにはトレーニングが必要であり、手編みの幅広い知識を直接活用することはできません。
本論文では、複雑なテクスチャを使用した編まれたオブジェクトを記述してから製造するためのプログラミングのためのCADパイプラインを紹介しています。手編みのテクスチャパターンを解釈し、機械と手編みの命令に出力できるパイプラインです。
このKnitPickと呼ばれるパイプラインを使用して、300のニットテクスチャの測定および写真データセットを提供しており、このデータセットに基づいて、アルゴリズムを提供している、と報告しています。
複雑なニットテクスチャを作成する際に、手編みと機械編みのギャップを埋める最初のシステムだと報告しており、プログラミングの経験がない未経験の編み物をする人や、プロによるパターン設計の新しい方法を開発したいと、論文では報告してくれています。
最後になりましたが、本論文は2019年度UISTで報告されているものになります。
[1] : Hofmann, M., Albaugh, L., Sethapakadi, T., Hodgins, J., Hudson, S. E., McCann, J., & Mankoff, J. (2019, October). KnitPicking Textures: Programming and Modifying Complex Knitted Textures for Machine and Hand Knitting. In Proceedings of the 32nd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 5-16). ACM.URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?doid=3332165.3347886