I/O Braid: Scalable Touch-Sensitive Lighted Cords Using Spiraling, Repeating Sensing Textiles and Fiber Optics
ACM UIST2018でGoogleのInteraction Labのチームからタッチ入力と発光により出力を行う編み紐型のインタフェース技術が発表されました。
これまでにも導電性の糸を編み込んだテキスタイルをProject Jacquardとして発表していましたがWearableの入出力として素材そのものをインタフェースとして活用する研究を続けているようです。
今回発表されたI/O Braidでは上の写真のように人が触れている状態に合わせて編み紐自体が光によりその状態を帰る入出力(IO)を兼ねています。
I/O Braidは系24本の糸(内4本×2セットの導電性の糸と8本×2セットの通常の糸)をよることで4×4のSensingを可能にしています。また8本の糸の内、4本をFiber Optic Lineにすることでディスプレイ機能を実装しています。
各センシングラインの静電容量の変化を捉えることで様々なの指操作のインタラクション状況を推定しています。
論文ではApplicationとしてスマートフォンに繋がれたイヤホンコードやパーカーの紐の部分に組み込み、メディアプレイヤーとして活用するといったユースケースシナリオを紹介しています。
興味深いことに論文中では、I/O BraidによりVolumeを操作するといったテストを43名程に対して行いアンケートによる定性評価を行なっており、概ねポジティブな反応が得られています。(少数はネガティブな反応の方もいらっしゃいます。)最近は無線型のイヤフォンが流行っていますが、このように衣服自体をインタフェースにするのも一つのトレンドとしてあらわれてくるかもしれないですね。
[1]Olwal, A., Moeller, J., Priest-Dorman, G., Starner, T., & Carroll, B. (2018, October). I/O Braid: Scalable Touch-Sensitive Lighted Cords Using Spiraling, Repeating Sensing Textiles and Fiber Optics. In The 31st Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 485-497). ACM.URL: https://dl.acm.org/citation.cfm?id=3242638