Disney Researchとカーネギーメロン大学の研究チームが、既製の布地から、柔らかく変形可能な3Dオブジェクトを形成できる、新しいタイプの3Dプリンターを発表しました。
本研究で提案しているプリンターは、ファブリックのシートが3Dオブジェクトの各レイヤーを形成するアプローチを採用しています。
プリンターはレーザーカッターを使用して、レイヤーの2D輪郭に沿ってカットし、感熱性接着剤を使用して、その前に印刷されたレイヤーに接着します。
各層の周囲の布地は一時的に保持され、その上に印刷された層に取り外し可能な構造となっています。
このプロセスを繰り返して、レイヤーごとに3Dオブジェクトを構築しています。
また、このプリンターは、2種類の生地を自動的に1枚のプリントに送ることができます。これにより、導電性ファブリックの特別にカットされたレイヤーをソフトプリントに埋め込むことができるそうです。
この機能を使用して、1回の完全な印刷プロセスでソフトプリントにタッチセンシング機能を組み込んだ3Dモデルと、ワイヤレス用の導電性ファブリックコイルを使用したシンプルなLEDディスプレイを示しています。
尚、本研究は2015年度のCHI会議(ACM Conference on Human Factors in Computing Systems)にて報告されたものです。
Follow @aurordesign [1] : Peng, H., Mankoff, J., Hudson, S. E., & McCann, J. (2015, April). A layered fabric 3D printer for soft interactive objects. In Proceedings of the 33rd Annual ACM Conference on Human Factors in Computing Systems (pp. 1789-1798). ACM.URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?id=2702123.2702327