NTTと北海道大学の研究チームが、円形のテーブルでの複数人の共同作業のためのインタラクティブな360度の卓上ディスプレイシステムを提案しました。
ユーザーは3Dメガネなしで、テーブルの周りからテーブルトップディスプレイ上の3Dオブジェクトを見ることができます。
このシステムは視覚知覚メカニズムを使用して、以前の作品よりも少ないプロジェクターで水平方向の滑らかな運動視差を実現します。テーブルの上に取り付けられた360度カメラと画像認識ソフトウェアが、テーブル上のユーザーの位置と、テーブルをリアルタイムで移動する際の顔(目)の高さを検出し、異なるユーザーに対して正しい垂直および水平方向の運動視差を同時に表示するのに役立つそうです。
更に、このシステムには、テーブルに表示される3Dオブジェクトを操作するタブレットデバイスとのユーザーインタラクション機能もあり、共同作業とユーザー間のコミュニケーションをサポートします。プロトタイプシステムを実装し、360度の卓上ディスプレイシステムの共同機能を実証しました。
将来的には、コミュニケーションと共同作業が重要なさまざまなシーン(製品設計、教育、医療シミュレーションなど)に適用するために、システムを使用して画面の品質を改善し、インタラクションを拡大することを目指しているそうです。
[1] : Makiguchi, M., Sakamoto, D., Takada, H., Honda, K., & Ono, T. (2019, October). Interactive 360-Degree Glasses-Free Tabletop 3D Display. In Proceedings of the 32nd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (pp. 625-637). ACM.URL : https://dl.acm.org/citation.cfm?doid=3332165.3347948